2023/02/14

昨晩、というか14日の早朝、風呂を済ませて後始末をしていたときのこと。

タオルで水気を拭き取ろうと、浴槽側に置き去りにしていたシェーバーをとるために脱衣所から風呂場の床へと踏み入れられた右足は頼りなくそのまま前方へと滑っていった。

終わったと思ったが左足はなんとか踏ん張りがきいていたらしい。記憶の限りでは、左膝と右の二の腕を使って私はかろうじて着地の衝撃を和らげていた。右腕に残った感触からして、これは一歩間違えていれば腕を折っていたやつだと思った。けれどもなんてことはなく無事で、幸い痛みもひどくない。交通事故にあったときみたいに、痛みの本番は興奮が落ち着いてからやってくるかもしれないと少し心配していたが、運よくそれも起こらなかった。(どうでもいい情報ですが転んだ時は服を着ていました)

痛みの残る箇所から想像するに、どうやら左膝、右腕と顎の右側を強打したらしい。膝と腕をぶつけたのはたぶん床だろうと思うのだが、顎をどこにぶつけたのかがいまいち釈然としない。もし床にぶつけたのであれば頭全体に衝撃を感じていたはずなのにその記憶はあまりない。であれば、傍らにあった風呂椅子か、もしくは自分の体のどこかか。風呂椅子だとすれば転んで着地した場所から若干離れすぎているし、自分の体だったとしたら、それにしては痛みが強いんじゃないかと思う。私の顎はいったい何とぶつかったのだろう。

風呂を済ませてから少し眠って、朝ごはんを食べてから外に出た。今日は冷たい強風が吹き荒れていて、これなら患部(顎)を冷やせるワ〜と思いながら歩いた。職場にもうすぐ着くというあたりで軽く雪まで降ってきて、流石にここまで徹底的には冷やされなくてもよかったのだけど。

夜まで働いて、今日は少し早めに職場を出た。コンビニに寄ってコーヒーのお供を物色していたところ、ガーナチョコレートのブラウニーが目に入ったのでそれを買った。こういうとき何も食べたいものを見つけられないと悲しい気持ちになるので今日はいい日。

コンビニに寄ってもいつもよりかなり早く駅について、発車待ちの電車に一番乗りで座った。早々にブラウニーを食べ終えて袋を三角に小さく折りたたむ。結構おいしかったな。眠かったのでコーヒーも早めに飲み干して己の覚醒を待った。側から見たらずっと繰り返し気を失う人みたいにウトウトしていたと思う。

上着のポケットにブラウニーの袋と空のコーヒーカップを入れたまま電車を降りた。まだまだ風は強く、冷たくて一気に目が覚めた。